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矛盾

懸賞 2006年 10月 10日 懸賞

むかし、
生後1ヶ月ほどの、蚤だらけの迷子の子猫を保護したことがあります。
沖縄で暮らしていた、コムスメだった頃のはなしです。
オスのサバトラで、きれいな猫でした。
「夏目」と名づけられた彼は、自由気ままな猫に育ちました。
外出自由の、いいかげんな飼い方をしていたので、
別宅を数件もち、私の部屋にはあまり帰ってこなくなりました。
夜中に、そっとサッシを開けて帰ってくるという、(浮気亭主のようだ)
半野良の猫でした。
買ってきたオモチャでは遊ばず、
虫や、スズメや、ヤモリや、トカゲや、ネズミを狩っては
お土産にしてくれました。

結局、近所で一番入り浸っていた、
お向かいのおばあさんの家の猫になりましたが、
それでよかったのかどうかなんて、わかるはずもありません。
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お金で猫を買う、という事に、批判的な方々がいます。
純血種を飼っているので、時々、「かわいそうな野良を飼えばいいのに」等
色々な言い方で言われる事があります。
私も、むかしは少し抵抗がありました。

でも、私は猫を買いました。

猫と暮らそう!と決心したとき、
里親サイトで問い合わせて申し込んだ事があります。
けれど、
結果は散々でした。
断られたのです。
質問に真っ正直に答えただけのことですが、
彼らいわく、
家族形態がよい(同棲はダメだと)
留守の時間がなるべく少ないのがよい
(つまり、私のように仕事の拘束時間が長いのはNG)
そのほかにも、ずいぶんと立ち入ったことを根ほり葉ほり
自宅の間取りはどうであるとか
いざというときに、(もし飼えなくなったら実家などに頼れるかとか)
・・・・
私には、頼れる実家がありません。
家族もいません。
彼とも結婚していません。
住んでるのは賃貸アパートです。
金持ちでもありません。

だからどうした。

猫をもらうのに何か資格でもいるのか。

自分という人間を否定されたようで、
とても嫌な思い出です。

保健所でもらってくる。
という手もありますね。
でも、私には無理。
かわいそうな子猫も成猫も子犬も成犬も
たくさんたくさんいるような所で、私は2匹か3匹か4匹を
選んでくるなんて、そんな勇気はありません。
他の子は、みんな、死ぬのです。
しかも、日本の場合、安楽死ではないのですから。

私には、その実態を、直視することはできません。絶対に。

野良猫を見かけると、かわいそうだとは思いますが
家にいる3匹のベンガルの健康に責任がある私には
拾って帰る、などという事はできません。

ずるいっていわれてもいいです。
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タフじゃなければ、生きていけない。
優しくなければ生きている資格はない。
マーロウはそう言ってるけれど、
私は
みんなに優しくなんて、きっとできない。
生きている資格も、猫を飼う(買う?)資格もないのかもしれないけれど。

見たくない世界には目を背け
聞きたくないニュースには耳をふさぐ私。
そうしないと、私が壊れてしまう。
ずるいけど、自分を、私の猫を守らなくては。


世の中には矛盾がいっぱいあるのだ。

いろんな考え方や感じ方があって
それでいいんじゃない。

お口直し「猫のおしゃべり」動画
笑っちゃいました♪猫ってかわいいですね
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by ray930 | 2006-10-10 01:02 | 毒書